- 2024年12月07日
- 労務
強制加入の医療・介護社会保障制度における治療・介護・医療サービス、リハビリに関する条件・形式・手続等に関する労働省令
労働職業訓練省は2024年11月5日付で強制加入の医療・介護社会保障制度における治療・介護・医療サービス、リハビリ、対象外となるサービス等に関する条件・形式・手続、慢性疾患リストの決定に関する労働省令第235号を発出しました。
本省令では、医療給付の条件、適用範囲、各種手続について詳細な規定が設けられています。
医療給付を受けるための要件
治療・医療サービスを受けるためには、以下の要件を満たす必要があります。
・NSSFの医療保険制度への登録
・勤務先企業のNSSF登録
・2ヶ月連続での保険料納付
2ヶ月連続で保険料を納付した労働者は、その後保険料の支払いが滞った場合でも、2ヶ月間は治療・医療サービスを受けることができるとされてます。
また、妊娠中の従業員については、政府の経済的支援を申請している場合、出産までの間、治療・医療サービスを受けることができるとされています。
基本的な給付内容
労働者は、12ヶ月間で最大180日間、NSSFが提携する医療施設において治療・医療サービスを受けることができるとされています。
なお、健康給付に関する省令によれば、上記に加え、該当する労働者は、賃金(月額約300ドルが上限)の70%相当額に対応する休業補償を受け取ることができるとされています。
給付対象外となる治療・医療サービス
以下の治療・医療サービスは原則として給付の対象外とされています。
・歯科治療(クリーニング、充填、インプラント)
・美容整形
・臓器移植
・レーザー治療
・一般健康診断
・心臓血管手術
・人工透析
ただし、緊急の場合には、これらの治療・医療サービスも給付の対象となる可能性があるとされています。
慢性疾患の取り扱い
以下を含む12の慢性疾患の治療は給付の対象とされています。
・心臓疾患
・B型及びC型慢性肝炎
・慢性腎臓病
・糖尿病
・がん
・多発性硬化症
なお、これらの疾患の治療は、公的医療施設において行われ、また、必須医薬品リストに記載された薬剤が使用される必要があるとされています。