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2024年08月28日
その他
by Ratana Som

海外で労働するカンボジア人労働者の派遣及び書面手続に関する労働省通達

 労働職業訓練省より、2024年8月19日付海外で労働するカンボジア人労働者の派遣及び書面手続に関する労働職業訓練省通達第24号が発出されました。

必要書類
 通達によれば、カンボジア労働者の海外への移住及び雇用のために以下の書類が必要とされています。
– 職業紹介サービス契約書
– 雇用契約書
– カンボジア人労働者の海外派遣カード(OCWC)
– 旅券または海外就労用渡航文書(TD)
– 就労ビザ
– 労働許可カード

日本への派遣手続の流れ
 通達は、タイ、韓国、日本、シンガポール、香港への派遣手続について記載しています。
 日本への派遣に関しては、以下の流れが示されています。
– 職業紹介への登録(1日)
– 面接及び職業紹介サービス契約書の締結(1日)
– 出発前の手続き(95日):日本語・技術の訓練、労働職業訓練省への職業紹介サービス契約の登録、雇用契約の締結、OCWC・旅券・推薦状・労働許可・ビザの取得、出発前のガイダンス等
– 就労前の手続き(30日):日本での生活・法令等に関する訓練、在留カードの取得、保険の加入等
– 就労中:雇用契約に基づいた就労
– 帰国:雇用証明書の取得、年金及びその他の手当の精算等

手続進捗の確認
 カンボジア人労働者本人は、OCWC Trackingのウェブページにて上記手続きの進捗状況を確認することが可能です。

実務上の留意点
 本通達は、カンボジア人労働者の海外派遣に関する手続を明確化し、透明性を高めることを目的としています。
 日本企業がカンボジア人労働者を派遣・雇用する際は、本通達に示された手続の流れを十分に理解し、必要な書類の準備や手続のタイミングに留意する必要があります。